△1-1(1-1/0-0) 菊地
東京都女子U18サッカーリーグの第5節であり、全日本高校女子サッカー選手権大会東京都予選ベスト4進出を果たした飛鳥高等学校との対戦。我々が関東リーグ昇格を果たす為には全試合がファイナル(決勝戦)であり、残り4試合勝ち点を積み重ねることしか方法はありません。
【全体像】
スタートのミーティングでは今節のテーマを「動」に掲げて、1人1人にとって、スフィーダ世田谷FCユースにとっての「動」とは何かを聞き、最後に我々の想いを伝えました。ピッチ内における最低限のこと(闘う走る)を最大限に取り組んだ先に、観ている人の「心を動かす」そしてスフィーダ世田谷FCユースの試合を観に来て良かった、また観に行きたいと思ってもらえるような「感動を与える」プレーや試合をしよう!と話してピッチに送り出しました。
【前半】
相手のパワフルなスタイルに、立ち上がりに苦戦を強いられます。相手のストロング(ロングフィードの質や高さ)を鑑みると失点をするとしたらセットプレーと想定しておりましたが、前半13分頃にコーナーキックを与えてしまい、混戦の中でゴールを許して失点。前半飲水後からプランBであるシステム変更により→442(4132)により守備時の整理(供給元への制限と回収後の攻撃フェーズの改善)をしたことにより、プランを変更した中で選手達が柔軟に対応してくれた事で、流れが傾き、前半飲水直後の25分に、バイタルエリアを攻略して、中央を複数人で崩し切り、ラインブレイクに成功し、ミドルシュートが決まり同点に追い付きます。前半は一進一退の攻防が続き、1-1で折り返します。
【後半】
後半は流れを変える途中交代を図り、攻勢を強めます。相手は4231にシステムを変えて自陣にブロックを組むような形を取り、中央を固めようとしている相手に対して、我々の攻撃の時間が長くなります。その中でビルドアップ→サイドレーンからアタッカーの1対1、クロスからのフィニッシュ、個人での突破など数多くのパターンからチャンスでシュートまで持ち込みますが決め切れずに試合が進み、試合終盤はより前に人数(厚み)をかけて、前にベクトルを持ちプレーを選択していきます。ビッグチャンスを作り続けますが、ゴールを仕留めることが出来ず1-1で引き分けにて終了となりました。
簡単ではない状況下ではありましたが、1人1人が自身のベストを尽くし、ピッチ上で自分自身のキャラクターを最大限に表現している姿には感銘を受けました。この日のチームは、今シーズンの公式戦において初スタメンの選手や久々のスタメン出場した選手、ポジション配置を変更した選手が多数いる中、お互いが助け合い、ベストを引き出し合いながら闘う姿勢は本当に素晴らしかったです。勝ち切れなかったことはこちらの責任だと思いますし、選手達は与えられた環境で最大限に戦い抜いてくれたことに心から感謝しております。
結果として、我々が残り3試合で全試合勝利すると同時に、修徳高校が我々との対戦を除く残り4試合(十文字、飛鳥、杉並総合、文京)で1試合でも引き分け以下で終わることが関東参入戦に進出する条件になります。チームは他力も含まれますが参入戦への可能性を残していますし、選手達は誰一人として、試合後の表情を観て、諦めていないです。そして次に向けて準備を始めております。チームとして試合に勝利して、皆様の心を動かせるように、来週末の十文字高校戦に向けて最大限の準備をして参ります。
小林 舜